「からあげや カリッジュ」をご紹介した先日の記事でも触れましたが、中国からやってくる最近話題の大気汚染物質「微小粒子状物質(PM2.5)」。
大気中に浮遊する粒子状物質のうちでも特に粒径の小さい粒径2.5μm(マイクロメートル)以下の微小粒子状物質です。あまりに小さい粒子なので血管中にも取り込まれ、ぜんそくや肺がん、心臓疾患との関連が指摘されています。髪の毛1本が70μm、花粉が30μmですから、PM2.5がいかに小さい粒子であるかがわかりますね。
天気の良かったこの連休でさえ、PM2.5のせいで何となく外出がためらわれました。広島県のPM2.5を常時監視・観測しているサイトがないものかと思っていたら、ありました、ありました。
広島県のホームページにある環境情報サイト「エコひろしま」です。広島県各地の大気汚染状況を1時間ごとに発表しています。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/eco/e/kanshi/taikihour/taikihourindex.htm
これを見てみると、広島市では井口小学校、可部小学校、比治山、古市小学校などで測定されており、そのほか大竹市、竹原市、三次市、三原市、福山市など広範に網羅されていますので安心です。この迅速な対応は「おしい」ならぬ「さすが広島県」。
上記サイトを開き、少し右の方にある「微小粒子状物質」の欄がPM2.5になります。環境基準は1年平均値が0.015mg(15μg)/m3 以下かつ、1日平均値が0.035mg(35μg)/m3 以下です。
2013年2月10日の井口小学校を例にとると、
2月10日0時~1時:0.017 mg/m3
2月10日1時~2時:0.014 mg/m3
2月10日2時~3時:0.014 mg/m3
2月10日3時~4時:0.011 mg/m3
2月10日4時~5時:0.016 mg/m3
2月10日5時~6時:0.014 mg/m3
2月10日6時~7時:0.014 mg/m3
2月10日7時~8時:0.015 mg/m3
2月10日8時~9時:0.012 mg/m3
2月10日9時~10時:0.013 mg/m3
2月10日10時~11時:0.012 mg/m3
2月10日11時~12時:0.014 mg/m3
2月10日12時~13時:0.015 mg/m3
2月10日13時~14時0.019 mg/m3
2月10日14時~15時:0.015 mg/m3
2月10日15時~16時:0.037 mg/m3
2月10日16時~17時:0.035 mg/m3
2月10日17時~18時:0.033 mg/m3
2月10日18時~19時:0.035 mg/m3
2月10日19時~20時:0.037 mg/m3
2月10日20時~21時:0.030 mg/m3
2月10日21時~22時:0.029 mg/m3
2月10日22時~23時:0.031 mg/m3
2月10日23時~翌0時:0.031 mg/m3
午後から夜にかけて高くなっています。1日平均値は0.021375mg=21.375μg/m3になりますので基準クリアとなりますが、仮に1年中この濃度であればアウトということになります。実際には濃度がこの数値を超えても、ただちに健康影響が生じるものではありませんので過度に心配する必要はないのですが子供を持つ親としては悩ましい問題ですね。
ちなみに中国では濃度が高い時には1000μg=1.0mg/m3を超えることもあるそうです。中国四千年の歴史があればこれくらいどうってことないのかもしれませんが・・・ああ日本に生まれて良かった。
PM2.5対策にはN95規格に対応したマスクが良いとされ、0.3μmの粒子を95%捕集できるフィルターであることを意味しています。
ちなみに、以下のマスクのうち「Makrite N95 微粒子カットマスク」のみ中国製です。他意はありません。
【楽天】 【Amazon】
マスクはフィルターだけでなく密着性が重要であるとされ、個々の顔にあわせたオーダーメイドのマスクを作っている株式会社「くればぁ」には注文が殺到しているそうです。同社のマスクにはPM2.5を99%止めることができるフィルターが使われており、1枚4998円と高いのですが洗濯して再利用も可能なのです。そこまでして・・・とも思いますが、気持はわかります。
株式会社「くればぁ」HP:http://www.nippon-clever.co.jp/